まず、このキャンペーンシナリオの前編・後編については冒険企画局様主催「テブラプレ」内、シナリオ作成相談会ににて一乃瀬友樹様・参加者様のアイデアと助言をもとに完成しました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。 この記事を書いている今現在も、さまざまなイベントが行われているようです。ぜひ皆様も。
NPC
黒木長門
お助けNPCとして配置しました。
弊作「9月になるまで」「rebellion cry」などで何度か登場している黒木大和の姉です。
黒木家は家族全員UGNのサポートエージェントをしているという設定があり、全員動物を相棒にしています。
UGN系列の学校に教師として配属されながら、主に学生関係の案件を中心にさまざまな任務を行なっています。
身長146cm。24歳。
由良うらら
後編ヒロイン……にみせかけて、ヒロインではないというコンセプトNPCです。真実を掴んでいますが、ずっと勇気が足りなかったまま15年間研究を続けていました。由良がセルリーダーやPC3と接触していれば、事件は早期解決をしたかもしれませんが、そうはならなかった。というイメージです。
ミツウラウロボシ(三浦洞星)
洞星(ドウセイ)からウロボシに名乗る名前を変えたのは、洞の空っぽな自分を自嘲して虚を名乗っているイメージです。
由良のことは好きだったのか、それとも同族意識からの特別な存在になったことへの嫉妬なのか、ご想像にお任せします。
コンボ名はすべて水銀や不死の妙薬関係。また、enBersでは脚が龍のままになってしまっているので歩けません。身長169cm→205cm。
末詫柘榴
あまり語ることがないのですが、黒木との対比になっています。
また、教師キャラクターにあまり悪いことをさせたくない気持ちもあります。
彼も使い捨ての駒として最初から数えられていたのでしょう。
ヨハン・C・コードウェル
公式パーソナリティであり、マスターレイス。
15年後に登場しないことが確定しており、そして後編PCたちの人生をすべて変えた破綻は彼にとって仔細でしかない。しかし、約束を破る事はなく連れて行った後編PC2には目をかけていた時期もある。
悪と暴力のカリスマ性を存分に押し出すような振る舞いをするように描いています。
後編PC達の破綻が免れないならば、せめて強大で揺るぎないものにという思いが作者にあり、
小物のようなことはあまりさせないようにしています。
プレイレポート
テストプレイやその後の卓では、セルリーダーや支部長がチルドレンと親子関係(に類するもの含む)にある卓がいくつかありました。
後編NPCの15年前と現在のギャップは、このシナリオの特色だと考えています。
また、PC3の自己同一への在り方についてもさまざまな考えをPCとPLが悩んでいただき、題材として興味深く見守っています。
後編PCのPLが、いかに前編の状態に至るかを上手に繋いでいただき、手腕に感謝しています。
後日談でセルリーダーがミツウラに対し同情的な様子を見せたり、チルドレン達がPC3の家に皆で住んだり、などの様子もありました。
そのほか
各話タイトルにrとBが統一して入ってますが、RB=レネゲイドビーイングの示唆になっていたりします。
前編タイトルはrebirthでもあり、UGNとFHのreverseでもあります。
アンブロスィアは水銀モチーフです。また、シナリオ全体を通してのモチーフともなります。
セルリーダーや支部長を前編ではGMがRPすることになるので、イメージの違いや想定していない言動などによる違和感への擦り合わせは丁寧に行なってください。
イメージ元、オマージュさせていただいたもの
TK from 凛として時雨「first death」
聞いた瞬間雷に打たれたような衝撃を受けました。
いつかこの曲の衝撃に相応しいシナリオを書きたいという一心で、Brokenが書き上がりました。
「ハリーポッター」シリーズ、「ファイナルファンタジー8」
原点として、現在子供達を導いている大人たちの過去のわだかまりが事件を産み、そして発端の亀裂は消し去ることはできない。というコンセプトがありました。
現在編と過去編を描こうと決めたのは、上記の作品たちの親世代の描き方から影響を受けました。
「ファイナルファンタジー14」
enBersエネミーのコンセプトとコンボ名など。
IDONOKAWAZU様楽曲
「饐える葡萄」「蹌踉めく柘榴」「矮星を纏ふ」「睥睨」「見得」
製作中ずっと聞いていました。また、規約のお言葉に甘えて配布音源をセッションでも利用させていただきました。キャンペーンを繋ぐ芯としてずっと支えにしていました。
他、影響を受けた作品
DECO*27・ピノキオピー楽曲「デビルじゃないもん」
河嶋陶一朗様作 シノビガミ「猛毒」
作者余談(随時更新)
2024.8.15
少しPC1について書くんですが、このシナリオってPC1は何も特別じゃないんですよね。
支部長にとって、他のチルドレンでも同じように物語は進められる。ただ、潜入任務を任せられるようなチルドレンが偶然折り合いの悪さを感じていたPC1だった、それだけなんです。
私(作者)は前編のPC1のいわゆるダブルクロススモールナンバー性に相反するようなハンドアウトを置いて、それでもなおそう在るのか、変化球になるのか、そういうのを見守るようなやり方が好きなようです。(ゲマインシャフトの方も見る)
過去にも所属にも何もかもに縛られているのがNPCと後編PCたち、それから解き放たれている前編PCたち。そういう思いはずっとテーマです。