No.391, No.390, No.389, No.388, No.387[5件]
・DX3RW「味噌汁をもう一度」PC1
一度己の限界まで注力したらどんな絵が描けるのか試してみたかったという立ち絵です。
・キャラクターシートより抜粋
天王洲めぐみは天才だった。10歳にも満たないころから弱気を助け、世界に夢を見せた。
12歳の時、 弟が生まれた。 愛らしい弟にとても喜び、そして自分との関係をそっと 秘めた。ヒーローの家族とは、ときに危険を孕む。 だからこそ、 帰ってきたときの 温かい食事の時間が幸せだった。
ミルクが離乳食になり、出来立ての味噌汁が食べられるようになった。 天王洲めぐ みは幸せだった。
14歳の時、いつものように軽やかに戦場を駆っていた。
目前に学生たちが歩いていた。 中学校の入学式は行けないまま、 このまま大人に なっていくんだと思っていた。 当たり前だと思っていたそれは、 その日少しだけ視 界に陰を落とした。
学生たちを、 ヴィランが襲った。 当たり前のように、 その子たちを守るため立ちは だかった。
ありがとうと、 学生たちは顧みず当たり前に逃げていった。 私はヒーローなのだか ら、当然だ。
そして、私は致命傷を負った。
仕留めたヴィランの息はもうない。 裂かれた腹からこぼれるものを拾い集め、地を 這いつくばり、空を乞う。
あの子たちと、私は何が違うの?
昔皮膚の下に埋め込まれた薔薇が、 落ちる臓腑と共に水音を立てた。
あの子も、大人になるのか。 私の可愛い弟、 私の幸せ、 私を抜きに幸せになる私の
幸せ。
――いかないで。
置いて行かせない、 あなたは、 私を継いで逃さない。
そうして、 天王洲めぐみは絶命した。
天王洲のぞむは願った。
天才だった姉は、 世界から待ち望まれていた。
まだ立って歩くのもおぼつかない幼児だった僕は、 ある日から世界を統べる頭脳に 目覚めた。
最初に接続した世界にあったのは、 姉がこの世界から消えたという冷酷な情報だっ た。
姉の所属する事務所の大人に、その場所に向かうように頼み込んだ。 そして姉の死 場所に着いた。
その場にいた全てが、 姉の血液の中に咲いた薔薇の花を見た。
僕は理解してしまった。 そして、その薔薇を手折った。
姉の死の公表へ事務所が考えあぐねていたとき、 僕は告げた。 姉は生きていると。 大人たちの前で、僕は天王洲めぐみになった。
僕がこの祈りを継ぐ限り、 天王洲めぐみは生きて、 育ち、 世界を守る。
天王洲めぐみは、もう僕を抱きしめてくれない。 けれどまだ追い求めているのだ。 いつか手を伸ばしたら、 薔薇の融合炉の奥に溶けた姉の手を掴めると信じている。
ーーーーーーーーーーー
天王洲のぞむは天王洲めぐみ、いや、フィクティシャスエンジェルを忠実に演じ続けている。
天才だった彼女は、大人になっても愛らしくそして、天使だ。
いつになっても完璧ではない、懸命にその全身で立ち向かわないと何にも敵わない、可愛い天使。
誰かにとっての理想の姉は、世間にとってはマスコット。
それを一番近くで叩きつけられながら、それでも輝きを止めることはできない。
畳む
一度己の限界まで注力したらどんな絵が描けるのか試してみたかったという立ち絵です。
・キャラクターシートより抜粋
天王洲めぐみは天才だった。10歳にも満たないころから弱気を助け、世界に夢を見せた。
12歳の時、 弟が生まれた。 愛らしい弟にとても喜び、そして自分との関係をそっと 秘めた。ヒーローの家族とは、ときに危険を孕む。 だからこそ、 帰ってきたときの 温かい食事の時間が幸せだった。
ミルクが離乳食になり、出来立ての味噌汁が食べられるようになった。 天王洲めぐ みは幸せだった。
14歳の時、いつものように軽やかに戦場を駆っていた。
目前に学生たちが歩いていた。 中学校の入学式は行けないまま、 このまま大人に なっていくんだと思っていた。 当たり前だと思っていたそれは、 その日少しだけ視 界に陰を落とした。
学生たちを、 ヴィランが襲った。 当たり前のように、 その子たちを守るため立ちは だかった。
ありがとうと、 学生たちは顧みず当たり前に逃げていった。 私はヒーローなのだか ら、当然だ。
そして、私は致命傷を負った。
仕留めたヴィランの息はもうない。 裂かれた腹からこぼれるものを拾い集め、地を 這いつくばり、空を乞う。
あの子たちと、私は何が違うの?
昔皮膚の下に埋め込まれた薔薇が、 落ちる臓腑と共に水音を立てた。
あの子も、大人になるのか。 私の可愛い弟、 私の幸せ、 私を抜きに幸せになる私の
幸せ。
――いかないで。
置いて行かせない、 あなたは、 私を継いで逃さない。
そうして、 天王洲めぐみは絶命した。
天王洲のぞむは願った。
天才だった姉は、 世界から待ち望まれていた。
まだ立って歩くのもおぼつかない幼児だった僕は、 ある日から世界を統べる頭脳に 目覚めた。
最初に接続した世界にあったのは、 姉がこの世界から消えたという冷酷な情報だっ た。
姉の所属する事務所の大人に、その場所に向かうように頼み込んだ。 そして姉の死 場所に着いた。
その場にいた全てが、 姉の血液の中に咲いた薔薇の花を見た。
僕は理解してしまった。 そして、その薔薇を手折った。
姉の死の公表へ事務所が考えあぐねていたとき、 僕は告げた。 姉は生きていると。 大人たちの前で、僕は天王洲めぐみになった。
僕がこの祈りを継ぐ限り、 天王洲めぐみは生きて、 育ち、 世界を守る。
天王洲めぐみは、もう僕を抱きしめてくれない。 けれどまだ追い求めているのだ。 いつか手を伸ばしたら、 薔薇の融合炉の奥に溶けた姉の手を掴めると信じている。
ーーーーーーーーーーー
天王洲のぞむは天王洲めぐみ、いや、フィクティシャスエンジェルを忠実に演じ続けている。
天才だった彼女は、大人になっても愛らしくそして、天使だ。
いつになっても完璧ではない、懸命にその全身で立ち向かわないと何にも敵わない、可愛い天使。
誰かにとっての理想の姉は、世間にとってはマスコット。
それを一番近くで叩きつけられながら、それでも輝きを止めることはできない。
畳む
1/17waveboxぽちぽちありがとうございます!ドラゲナイ。
2025.1.18 DX3「フェーデの白色雑音」
PC1 浦淵 寂愛(ひくーさん)
PC2 呉羽 樹(もりさん)
PC3 成谷 奏海(焼いださん)
PC4 有荒羽クレス(紙箱みどさん)
バンド名「R.azy(レイジー)」
ここに都度追記。二つ目GM。
一日目:
バンド用語辞典を作ります(大声)
そう、人は自分の知っている用語がなんとなく世間に通用していると思い込んでしまうのだ……。
できるだけバッドシティのサプリに載っていないような用語(バンド関係特に)にしっかり注釈をシナリオに書いていくぞ。
あと、今回意図的に描写を盛らず軽量化して、その分起きている事実に注力して簡潔に書くようにしています。
公開前提というのもあるけど、シナリオがまだフヤフヤなのに装飾で内容が伝わらないと良くないかな~ということもあり。
楽しくなれ……楽しんで帰ってくれ……頼む!次回までにもっとシナリオに手を入れるぞ。頑張りましょう。
畳む
畳む2
PC1 浦淵 寂愛(ひくーさん)
PC2 呉羽 樹(もりさん)
PC3 成谷 奏海(焼いださん)
PC4 有荒羽クレス(紙箱みどさん)
バンド名「R.azy(レイジー)」
ここに都度追記。二つ目GM。
一日目:
バンド用語辞典を作ります(大声)
そう、人は自分の知っている用語がなんとなく世間に通用していると思い込んでしまうのだ……。
できるだけバッドシティのサプリに載っていないような用語(バンド関係特に)にしっかり注釈をシナリオに書いていくぞ。
あと、今回意図的に描写を盛らず軽量化して、その分起きている事実に注力して簡潔に書くようにしています。
公開前提というのもあるけど、シナリオがまだフヤフヤなのに装飾で内容が伝わらないと良くないかな~ということもあり。
楽しくなれ……楽しんで帰ってくれ……頼む!次回までにもっとシナリオに手を入れるぞ。頑張りましょう。
畳む
畳む2
PC1 天王洲 のぞむ/天王洲 めぐみ(かざし)
PC2 赤西 白東(雪人さん)
PC3 毬流里 まゆめ(ななねさん)
PC4 虫丸(留さん)
ここに都度追記。
1日目:
マヨネーズ・フォー・オール、レモンフォーオール、オールフォア白米。
思ってた数倍……天王洲がしょっぱい状況で生きている!!
めぐみの姿が、かなりのぞむがそうして欲しかった優しい姉の様子をしていて……何とも言えない気分になる。
思ったより心根が優しそうなので、ちゃんとPC1をしている……と思う。多分。
のぞむにとって、本当にめぐみは優しくて健気なヒーローだったんだなあ。
めぐみの天使の輪っかから血が滴っているの、絵的な表現だけじゃなく心の中だけで湛えきれない何かが零れているということが突然決まったりした。イメージとしてはずっと循環してて地面とか服は濡れないことになっている(宇宙空間にある水みたいな)感じなので、感情もどこにも行けないままずっと自分の中でぐるぐる回してるんだろうな、とかそんなことを考えた。
また次回ここに追記!
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